R06-a01

自発的に流暢に話すことはできるが、文法的な誤り〈錯文法〉や単話の言い間違え〈錯語〉がみられる場合、障害されていると考えられる脳の部位はどれか。

a 右前頭葉

b 右頭頂葉

c 左側頭薬

d 左後頭葉

e 中 脳

解答
正解: c
解析: 言語中枢は通常、左半球(優位半球)に存在する。流暢だが意味的な誤りや文法的誤りが目立つ場合、感覚性失語(ウェルニッケ失語)が考えられ、これは左側頭葉後上部(上側頭回後部)付近、いわゆるウェルニッケ野の障害に対応する。
a, b:右半球は通常言語優位ではない
d:後頭葉は視覚中枢
e:中脳は言語の直接的な中枢ではない

補足事項: ウェルニッケ失語では理解障害が顕著であり、患者は自分の言葉の誤りに気づきにくい。

R06-a03

レニンを産生する細胞はどれか。

a 緻密斑

b 傍糸球体細胞

c メサンギウム細胞

d Bowman嚢の上皮細胞

e 輸出細動脈の内皮細胞

解答
正解: b
解析: レニンは傍糸球体装置(JGA)を構成する傍糸球体細胞(JG細胞)から分泌される。
a 緻密斑は電解質濃度の感知部
b 傍糸球体細胞がレニン分泌
c メサンギウム細胞は糸球体構造支持・貪食
d Bowman嚢上皮細胞はろ過障壁一部
e 輸出細動脈の内皮細胞はレニン分泌はしない
補足事項: 糸球体周囲の構造と機能

R06-a02

アポトーシスとネクローシスを比較した場合、アポトーシスの特徴はどれか。

a 病的変化である。

b 集団的に一斉におこる。

c 周辺組織に炎症がおこる。

d 核にクロマチンの凝集がみられる。

e ミトコンドリアの膨化がみられる。

解答
正解:d
解析:アポトーシスはプログラムされた細胞死であり、生理的にも起こりうる。また周囲への炎症を引き起こさず、個々の細胞で起こるのが特徴。クロマチンの凝集(核の凝縮)が特徴的な所見である。ミトコンドリアの膨化や周囲組織への炎症はネクローシスに特徴的。
a:アポトーシスは必ずしも病的ではなく、生理的過程にも重要
b:特定の細胞単位で起こる
c:炎症はほとんど惹起しない
d:アポトーシスでは核クロマチンの凝集が典型的
e:ミトコンドリアの膨化はネクローシス
補足事項:がん治療(抗がん剤や放射線)ではアポトーシス誘導が治療効果の一つのメカニズムとなる。

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R06-a03

レニンを産生する細胞はどれか。 a 緻密斑 b 傍糸球体細胞 c メサンギウム細胞 d Bowman嚢の上皮細胞 e 輸出細動脈の内皮細胞

R06-a02

アポトーシスとネクローシスを比較した場合、アポトーシスの特徴はどれか。 a 病的変化である。 b 集団的に一斉におこる。 c 周辺組織に炎症がおこる。 d 核にクロマチンの凝集がみられる。 e ミトコンドリアの膨化がみられる。

R06-a01

自発的に流暢に話すことはできるが、文法的な誤り〈錯文法〉や単話の言い間違え〈錯語〉がみられる場合、障害されていると考えられる脳の部位はどれか。 a 右前頭葉 b 右頭頂葉 c 左側頭薬 d 左後頭葉 e 中 脳

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